時間の経過と共に鼻のプロテーゼがずれてしまった。これは失敗なのでしょうか?
2017.10.16
お鼻
時間経過と共に「鼻のプロテーゼが左右に動いてしまう」「位置がずれてしまう」といったご相談は、他院修正でお越しになる患者様よりよく耳にするお悩みです。今回は鼻のプロテーゼを入れたのにずれてしまう原因について詳しく解説していきます。
患者様からのお悩み
美人顔になりたくて西洋人のような顔に憧れる患者様の多くは、“鼻筋の高さ”を気にされる方が多いように思います。
西洋人に比べ東洋人の鼻は、眉間から鼻先まで全体的に低く、平坦な顔立ちが目立ちます。その為、お鼻のプロテーゼは鼻筋を通すのに適した施術方法の一つでもあります。
以下、鼻のプロテーゼの仕組みを交え私、副院長西川が詳しく解説いたします。
プロテーゼがずれてしまう3つの要因とは?
その1、骨膜下に挿入できていない場合
プロテーゼを鼻骨の上に入れるとき、骨の周りを覆う硬い骨膜の下に(鼻骨と骨膜の間)入れることによって、プロテーゼがしっかりと固定されます。
骨膜の上に入ってしまうと周囲は軟らかい組織なので、しっかりと固定されず動きやすい。その為、最初はまっすぐだったとしても将来的にプロテーゼがずれてくる原因となります。
術前に担当医師にしっかり確認すべきでしょう。
その2、元々の鼻が曲がっている場合(斜鼻)
土台が曲がってると必然的にプロテーゼも曲がってしまいます。
斜鼻とは、元々鼻が曲がっている状態の事を指します。
斜鼻の原因は、生まれつきの先天的なものや、外傷などの後天性なものと二種類に分かれ、
曲がっている程度は、目立たない軽微なものから、明らかに曲がっているものまで人それぞれです。
プロテーゼは、もともとの鼻を土台としてその上に挿入しているので、その土台が曲がっていれば必然的にプロテーゼも曲がってしまいます。
挿入前の鼻が低い状態だと、軽度な斜鼻は気にならなくても、“手術後に鼻が高くなると少しの歪みが目立つようになる”ため、斜鼻の方は事前に斜鼻修正手術を行い、その後プロテーゼを挿入される事を推奨しています。
その3、プロテーゼを挿入するスペースの剥離が中心からずれている場合
手術でプロテーゼを挿入する際に、プロテーゼを入れるスペースを作るため、鼻骨と骨膜の間に隙間を空ける“剥離(はくり)”という操作を行います。その剥離の際に、鼻の中心からずれてしまうと、プロテーゼもずれて入ってしまう可能性があるため注意が必要です。
この記事で取り上げている鼻の施術について、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
【鼻プロテーゼの施術(水の森美容外科 公式サイトへ)】
【鼻の構造(水の森美容外科 公式サイトへ)】
- 鼻は顔の中心部なので少し鼻筋を通すだけでもグッと顔のバランスが良くなります。
当院HPでは、鼻の治療について詳しくご説明しておりますので、是非とも御参考下さいませ。
2017.10.16
お鼻
しかしプロテーゼがずれているのか鼻筋の途中で曲がっています。
また、曲がったところにシワが寄っているのか触るとポコっとした感じがあります。横から見るとごく僅かですが盛り上がっています。
これは失敗になるのでしょうか?
またその程度のずれでプロテーゼが飛び出すことはあるんでしょうか?