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美意識の高い女性は顔の大きさを気にされますよね。
最近では小顔治療として美容外科で【ボトックス注入】で小顔を手に入れている方がとても多くなっています。
又、エラのボトックスは手軽に出来る小顔治療として、大変満足度の高い治療であると言えます。ただし、正しい知識の下で注入を行わないと笑顔が不自然になってしまう事もあります。
当記事には、エラのボトックス注射の詳細を説明していくとともに、医師選びぼポイントもご説明していきますので、ご参考ください。

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患者様からのお悩み

インターネット上に投稿されたお悩み

エラボトックスで口角があがらなくなりました。笑うとすごく怖い顔になります。エラボトックスをすると笑えなくなったりするものですか? 失敗なのでしょうか?

エラボトックスをして2週間がたちました。自然に笑えるまでにどのくらいかかるのでしょうか?実際に笑顔がおかしくなって戻ったという方がいましたら是非どのくらいで治ったかなど聞きたいです。悩んでいます。

エラボトックスで失敗しました。口角が上がらず、笑いたいのに口が横に広がらず歯茎が出すごく不自然です。
変な笑顔なので、旦那にはすぐばれました。エラボトックスをしてから3週間が経ちます。自然に戻るまで約3カ月と聞きました。
このままだと友達には会えませんし、仕事でも笑顔が作れません。ショックです。
この不自然な状態は本当に3カ月続くのでしょうか。元に戻り始めるのはいつ頃でしょうか。エラボトックスを経験された方、教えて下さい。
インターネット上では、ボトックスの治療をしたら、「口角があがらなくなってしまった」「笑顔が不自然になってしまった」などの書き込みも良く見かけます。
本来、エラのボトックス注射とは、咬筋と言われるエラの筋肉にボトックスを注射することで、咬筋を小さくする治療です。
しかし、咬筋以外の表情筋に効いてしまうと今回のケースのように笑いづらい、笑顔が不自然などという不具合が発生してしまう可能性があります。
又、このような症状になってしまったという方も安心してください。
ボトックスは半年程度で効果が切れます。
患者様にとっては辛い期間であるかと思いますが、数ヶ月の間で、このような症状も改善されていきます。残念ながら、効果が切れるのを早める方法はありませんが、ずっとそのままではないことだけは確かですので、その点はご安心して大丈夫です。プチ整形と言えども、解剖学的知識を持った医師のもとで治療を受ける事が大事です。
今回の書き込みにもあるようにボトックスは打つ位置や量、製剤の種類などによっても、結果にご満足いただけないことがあります。
今回はこのボトックスについて私、新宿院院長の津田より詳しくご説明させて頂きます。

エラのボトックスとはいったいどんな治療なのでしょうか?

エラのボトックスの効果

ボトックス治療とは、筋肉に注入することでその部分の筋肉の働きを抑えることができます。
エラのボトックス治療では、ボトックスの【筋肉の働きを抑える=筋肉を使えない状態にする】という作用を利用し、エラの原因となる【咬筋】の働きを抑え筋肉を縮小させます。
エラが張った原因となる部分の筋肉を縮小させることにより、小顔効果を得る治療ですので、エラの筋肉が発達している方には劇的な効果があります。

治療も注射を打つだけで5分程度で終わります。
腫れも出ませんし、お手軽な治療のため幅広い年齢層の方に人気のある治療です。
治療効果は1ヶ月ほどかけて徐々に現れるため、「バレにくい」のも人気の秘密です。
ご家族やご友人に内緒にしたいという方も多いのでとても喜んで頂いています。
満足度も非常に高くリピーターが多い治療となっております。

エラのボトックスの治療方法

エラの張った原因となる【咬筋】部分にボトックスを注入するだけの簡単な治療です。
しっかりと効果を出すためには、必要量をしっかりと注入することが重要です。
そのために、治療前にはカウンセリングを行い、その方に合わせた量を注入します。

筋肉の大きい方にはしっかりと必要な量を注入しないと効果を実感することはできません。
しかし、逆に筋肉が小さい方に必要以上に注入をしても効果が高くなるわけではありませんのでカウンセリングで治療をする医師としっかり相談するようにしましょう。

今回のケースとは別に、「エラのボトックス注射を打ったのだけれども効果がなかった」という不満も良く耳にします。こちらに関しては以下の記事で説明しておりますので、宜しければご参考ください。
エラのボトックス注射をしたが変化がなかった。効果を実感できなかった。

本当にエラのボトックスをして笑顔が不自然になることがあるのでしょうか

筋肉の構造について説明します

まず、<噛むときに使う筋肉の構造>から見ていきましょう。

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噛むときに使う筋肉には、【咬筋】【側頭筋】【内部翼突筋】【外部翼突筋】と言われる4つの筋肉があります。
この4つの筋肉の中で<エラが張って見える原因になる筋肉>が【咬筋】なのです。そのため、ボトックス治療で小顔効果を出すためには【咬筋】にダイレクトに効かせる必要があります。

原因その① 筋肉の構造を熟知していない医師による治療

ここまで説明した通り、エラのボトックスは、<エラが張っている部分>=【咬筋】にきちんとダイレクトに注入することが重要となる治療です。今回のケースのように「笑顔が不自然になった」「口角が上がらない」といった例は、咬筋以外の表情筋(大頬骨筋、小頬骨筋)に効いてしまっている事が原因といえます。この大頬骨筋、小頬骨筋がどのような筋肉なのかを以下に説明します。

小・大頬骨筋
※Wikipediaより引用

小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
人間の頭部の浅頭筋のうち、口唇周囲にかけての口筋のなかで上唇を後上方に引き上げる働きをする筋肉のこと。筋肉の一方が皮膚で終わっている皮筋(ひきん)である。

大頬骨筋(だいきょうこつきん)
人間の頭部の浅頭筋のうち、口唇周囲にかけての口筋のなかで口角を上外側に引き上げる働きをする筋肉のこと。筋肉の一方が皮膚で終わっている皮筋(ひきん)である。
※Wikipediaより一部引用しております。

上記の図を見てわかるように咬筋の近くには、口角を引き上げるための筋肉である大頬骨筋、小頬骨筋があります。この筋肉に効いてしまうと今回のケースのような「笑いずらい」「口角が上がらない」という症状が出てきます。注入するボトックスは液体の製剤になりますので、注射の打ち方によっては拡散して大頬骨筋、小頬骨筋に効いてしまう可能性があるのです。
そのため、筋肉のつくり・位置など詳細をきちんと熟知していない医師が施術を行うと今回のようなケースになる確率が高くなります。
経験豊富で熟練した技術を持った医師であれば、解剖の知識も踏まえ拡散しないように注意を払って注射しているものと思います。当院では、すべての医師がこのような知識を踏まえトレーニングも行ったうえで、患者様の担当をさせて頂いております。
今回のケースのような症状の発生原因としては、殆どがこのような事が原因で起こるといって良いでしょう。

原因その②治療後の過ごし方により咬筋以外の部分にボトックスの効果がでてしまった

ボトックスの特徴の中に、製剤が筋肉の中に注入されその薬剤が安定するまでに数日ほどかかるという特徴があります。
言い換えると、注入直後はまだ製剤が<動いたり><広がったり>することがあるのです。

エラのボトックスの場合、注入直後の過ごし方として、
●りんかく部分のフェイスマッサージを行った
●うつ伏せ寝、横向き寝など長時間顔を傾けることがあった
と言う方はそれが原因かもしれません。

注入直後、まだ製剤が筋肉への作用が出きっていない状態のまま、フェイスマッサージを行うことで、ボトックスの製剤を自身で広げてしまっている可能性があることが否定できません。
また、長時間顔を傾けることにより、ボトックス製剤が移動してしまったということも考えられます。
そうすることで結果、本来エラに働きかける【咬筋】ではなく、表情をつくる筋肉にボトックスが効いてしまい、【口角が上がらなくなった】【笑顔が不自然になった】ということが起きてしまったのでしょう。

こちらに関しては原因としての可能性は低いと思いますが、可能性としては否定できませんので、クリニック側でも、患者様への注意事項として説明してくれるクリニックが信頼できるクリニックなのではないかと思います。

このように簡単なプチ整形といっても、解剖学的な知識をしっかり持っている医師のもとで治療を行う事が大切です。カウンセリングで、担当する医師が信頼できるかどうかを患者様も見極めていかなくてはいけませんね。
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担当する医師が解剖学的な知識をそなえているか

カウンセリングに行かれた際は、担当する医師が解剖学的な知識を備えているかを確認することが一番大事です。ボトックスを注入した際に「笑いづらい」「口角が上がらない」といった事が起きる理由について質問してみるのが良いかと思います。大頬骨筋、小頬骨筋といった解剖学的知識を持っていない医師が、意外と多いのではないかと想定できます。

なるほど、ボトックスって聞くと手軽なプチ整形ってことしかわからなかったけど、奥が深いんですね!!
受ける側にとっては簡単な治療でも、技術が必要な施術だってことがわかりました。
わたしも小顔目指してエラのボトックスに挑戦してみようかな。

---まとめ---
最近では美容外科のニーズの増加に伴い、プチ整形などの手軽な治療を希望する患者様も増えております。それに伴い美容外科診療に従事する医師も増えましたが、特に手術を行わないレーザー治療やプチ整形などに特化した美容皮膚科が乱立している状態であります。

理由としては患者様のニーズが多いことと、美容外科に比べ技術の習得という要素が少ないため、経験の浅い医師でも比較的簡単に診療を行いやすいからです。又、大手クリニックでは未経験の医師を沢山雇用し、こういったプチ整形等の治療に従事させているといった事もあります。勿論、それ自体が否定されるべきものではございませんが、やはりプチ整形と言えども、知識のある経験豊富な医師がおこなうのと、そうでないのとでは差があるものなのです。
今後クリニック・医師選びをされる際は、こちらの点に注意して検討される事をお勧めします。

この記事で取り上げているボトックスの施術について、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

ボトックスの施術(水の森美容外科 公式サイトへ)

2017.04.12

プチ整形輪郭・小顔