エラのボトックス注射をしたが変化がなかった。効果を実感できなかった。
2017.04.11
プチ整形輪郭・小顔
エラのボトックスは手軽にできる小顔治療として人気が高く検討される方が多いのですが、「まったく効果が感じられなかった」というお声も多いようです。注射を打つ行為は同じなのになぜ、効果が出ないのでしょうか。失敗しないように打つにはどうしたらいいのでしょうか。当記事では、エラボトックスで効果がなかった理由について詳しく解説していきます。
患者様のお悩みの声
ダイエットをしてもなかなか効果が出なかったので、
注射で小顔になれるなら多少お金がかかっても仕方がないと思い、勇気を出してボトックスをやりました。しかし・・・悲しいくらいに変化がありませんでした。大金かけたのに泣きたいです。
※患者様からのご相談
エラのボトックスは、エラが張っている部分の筋肉に注入することで、筋肉を小さくし小顔になれるという施術ですが、正しく治療を受けないと効果を実感できない場合もあります。
今回はボトックスの効果が感じられない原因について私、名古屋院副院長の西川が詳しくご説明させて頂きます。
エラのボトックスとは?
エラのボトックスの治療方法
あ
エラが張って見える部分の筋肉である【咬筋】にボトックスを注入します。
患者様の筋肉量に合わせて、どれくらいの製剤の量が必要かどうかを見極める必要があります。筋肉部分に注射をするだけの治療なので、わずか5分ほどで治療は終わります。
しかも、簡単に小顔になれるから人気もあるんですね!
エラのボトックスの効果
ボトックス治療は、筋肉に注入することでその部分の筋肉の働きを弱めます。
エラのボトックス治療では、【咬筋】の働きを弱めて、筋肉を小さくさせていきます。
エラが張った原因である咬筋を小さくすることで小顔効果が得られますので、エラの筋肉が大きい方にはとても効果的な治療になります。
エラにボトックスを打っても変化がなかった4つの理由
その1、そもそも筋肉が少ないタイプであった
先ほどもお伝えしたように、ボトックスの効果はあくまで【筋肉】にのみ働きます。
ボトックスを打って小顔効果が得られるというのは、顔が大きい原因が【咬筋が発達している】というタイプの方であります。
もし、顔が大きい原因が、
●脂肪が多いタイプ
●骨格そのものが大きいタイプ
であった場合、ボトックスを注入しても効果を得ることはできません。
【脂肪が多いタイプ】の患者様は、ボトックス注入ではなく、脂肪溶解注射や脂肪吸引など、脂肪を減らす効果のある治療を選ぶべきでしょう。
また、【骨格そのものが大きいタイプ】の方は、骨削りなど根本的な治療をすることで改善できる可能性があります。
患者様自身が、筋肉が多いと思っている場合も、実は骨の問題であることもよくあるのです。術前にはカウンセリングをしっかり受けて、ご自身のタイプをきちんと診断してもらうようにしましょう。
その2、注入するボトックスの量が少なかった
顔が大きい原因が、【咬筋の発達】によりエラが張っている方の場合、ボトックス注入で効果を得ることができます。そして、その効果をきちんと実感する為には、その方ひとりひとりに合った量を注入する必要があります。
もちろん患者様ひとりひとりによって、骨格も違えば、筋肉量も違いますので、一律で同じ量を注入していては効果を感じにくい方も出てきてしまいます。
まず、事前のカウンセリングで、ご自身がどれくらいの量が必要であるか質問してみましょう。通常、エラのボトックスであれば、40単位〜60単位くらいが必要になるという方が多いかと思います。参考にして確認してみて頂くといいかもしれません。
その3、ボトックスが希釈されていた
上記では、通常エラのボトックスは、40単位〜60単位を必要としているとお伝えしました。
聞き慣れないかもしれませんが、ボトックスの量というのは、【単位】という形で表しています。ボトックスは元々は「粉」でできており、それを「生理食塩水」という人間の体液に近い液体に溶かして注入します。
たまに、ボトックスの量の表記を【単位】ではなく、【〇〇cc】や【〇本】といった形で表現しているクリニックもあるようですが、【〇〇cc】や【〇本】では、ボトックスの「粉」の濃度を計ることはできません。
経費削減の為、製剤を薄めているということも考えられますので、
打つボトックスが【何単位】であるのか事前に教えてもらうと良いでしょう。
※希釈とは、濃度を下げるために媒体の量を増加すること(薄めること)を示します。
その4、使った製剤に問題があった
ボトックスの製剤には種類がいくつかあり、様々な国で発売されています。
現在、日本の厚生労働省に認可されている製剤は、アラガン社のボトックスビスタ®という製剤のみです。
ボトックスビスタ®は、現在アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスをはじめ、世界91か国で承認されている製剤ですので、ご安心して頂けるかと思います。
また、「ボトックスビスタ®」には、次のような安全性や品質管理上のメリットがあります。
①本製品が原因で発生した副作用などの健康被害は、医薬品副作用被害救済制度という公的な制度による救済給付の対象となります(※)。
②本製品は、厳しい管理の下、無菌状態で製造・保管・輸送され、クリニックまで届けられます。
③本製品を用いる治療は、専門的な知識が必要なことから、アラガン・ジャパン株式会社による公式の講習セミナーを受け、認定された医師のみが行うことができます。
※実際に救済給付を受けられるかどうかは、ケースごとに判断されることになります。
認可を受けている製剤であるか確認してみることをお勧めします。
これから治療を受ける方にアドバイス
上記で説明してきたように、ご自身がボトックスの適応があるのかどうかをしっかりと判断してくれる医師の元で治療を受けるようにしましょう。
ポイントは、
●ご自身の顔の大きさの原因がエラの筋肉であるかどうか
●咬筋の発達に合わせて、注入量を決めているかどうか
●製剤の種類や薄めて使用していないかどうか
を確認してみるといいかと思います。
この記事で取り上げているボトックス注射の施術について、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
【ボトックス注射の施術(水の森美容外科 公式サイトへ)】
2017.04.11
プチ整形輪郭・小顔