ヒアルロン酸やボトックス注入後の内出血が1週間続いています。これは失敗ですか?
2017.10.02
お目元プチ整形口元周辺
ヒアルロン酸やボトックスを打った後の内出血についての書き込みをインターネット上でよく目にします。患者様の心理として術後、内出血や腫れがあると「失敗した」と感じてしまいますが、一概に言い切れるものではありません。当記事では、ヒアルロン酸やボトックス注入の際に起きてしまう内出血について詳しく解説していきます。
患者様からのお悩み
CASE1ほうれい線のヒアルロン酸注入で、内出血になってしまいました
CASE2涙袋を作りましたが、目の下が腫れて紫色になってしまいました
今まで鼻にしかしたことがありませんでしたが、初めて涙袋に打ちました。
ぷっくりした涙袋になり嬉しくて、テンション上がっていたんですが、帰ると目の下が紫色になってしまいました。
まるでたんこぶのようです。
これって失敗されたんでしょうか?
CASE3ボトックスの内出血について教えて下さい
やったことのある方、ボトックスをして内出血が出た方いらっしゃいますか?
いたらどのような感じだったか教えてください。
※患者様からのご相談より
ヒアルロン酸やボトックスを注入する際は、針を刺して注入するため、多少なりとも出血する場合があります。その為、注入後の内出血のリスクは避けられません。
患者様の立場としては、内出血が出ると「失敗された」「技術が下手」というように感じるかもしれませんが、一概にそう言い切れるものではありません。
部位によって、内出血が出やすい部位があるのも事実です。
しかしながら、医師が内出血を少しでも出にくくする工夫をすることで、確率や程度は少なくすることは出来ます。
内出血を絶対出ないようにすることは不可能ですが、医師の細かな気配りや、注入前の説明がしっかりとしていれば、このような不満は軽減するかもしれませんね。
こちらの記事では、私水の森美容外科大阪院副院長の津田がヒアルロン酸やボトックスを注入する際に起きてしまう内出血の仕組みやリスクについてヒアルロン酸とボトックスの説明を交えて詳しくご説明させて頂きます。
ヒアルロン酸について
ヒアルロン酸は、気になるシワの部分に注入することでシワを目立たなくすることができます。また、シワへのアンチエイジングだけでなく、鼻や顎を形成することもできます。
ヒアルロン酸注入できる部位
①鼻を高くする・鼻筋を通す
②涙袋を作る・大きくする
③唇に厚みを出す
④顎に注入しバランスを整える・輪郭をスッキリさせる
⑤胸を大きくする
⑥ほうれい線などシワを目立たなくするアンチエイジングとして
ヒアルロン酸の治療方法
気になる部位に、ジェル状のヒアルロン酸を注射器で注入していきます。
部位にもよりますが、注入時間は5〜10分程度です。
入直後にご本人で仕上がりを確認して頂ける事やお化粧もすぐにして頂ける事から、手軽に注入される方が大変多くなっております。
注入部位や注入方法によって、針の刺し方や刺す回数などは変わってきますが、注入の際には何回か針を刺す事になります。
ボトックス注入について
続いてボトックス注入についてご説明させて頂きます。
ボトックスは医療の様々な場面で使用されていますが、美容外科では3つの大きな目的に分類することができます。
シワ取りのアンチエイジングとして
表情ジワと言われる、表情を作る時に出来るシワを抑える効果があります。
目尻や目の下、眉間や額などが代表的です。
これらの部位のシワをできにくくすることで、若々しい印象になります。
筋肉を小さくする
筋肉の働きを抑えることで、普段使っている筋肉を小さくします。
代表的な部位は、顔の輪郭(エラ)とふくらはぎです。
エラの筋肉をおさえることで小顔効果を得ることが出来、ふくらはぎの筋肉を小さくする事で、ほっそりとしたふくらはぎにする事ができます。
汗を抑える
ボトックスには汗を抑える効果もあります。
特に人気が高いのは脇ですが、手の平や足の裏にも打つ事が出来ます。
汗腺を麻痺させることで汗を抑えることができます。
ボトックス注入もヒアルロン酸注入と同様に治療時間はわずか5〜10分程度となりお手軽なのが特徴です。
簡単に出来るならやってみたいという方が多くいるのも納得です!
注入系での内出血について
なぜ内出血が出来てしまうのか
内出血とは、皮下で出来た出血が表面上に青紫色となって出てきた状態です。
採血や点滴などをした時に、注射した部分が青くなってしまった経験のある方は多いかと思います。
この内出血は、徐々に吸収されて青紫色から黄色に変わり肌の色へと2週間程度かけて戻っていきます。
下図に内出血の経過を図で説明していきます。
皮下で出来た出血は、徐々に上方へと上がっていき、皮膚の表面で紫色となります。
この紫色の原因である血液は徐々に吸収されていき、吸収と共に黄色となり、その後消失します。
皮膚の深いところに出来た内出血
皮膚の深い層で出来た出血は、皮膚の表面に上がってくる前に消失してしまいます。
厚い皮膚の下に出来た内出血
皮膚の厚い部分での出血も内出血が表面に上がってくる前に消失してしまうため、表面に色が出にくい傾向にあります。
反対に皮膚の薄い部分では、皮下の出血が皮膚の表面に上がってきやすい為、内出血が出やすい傾向にあります。
薄い皮膚の下に出来た内出血
これらの様に、同じ出血であっても内出血が出やすい部分、出にくい部分があります。
以下に内出血の出やすい部分、出にくい部分を解説していきます。
内出血の出やすい部分、出にくい部分
内出血の出にくい部分
頬・中顔面、顎といった部位は内出血が出にくい部位です。
比較的皮膚の厚い部分であるのと、深層部に針を刺すため、内出血が出にくい部分となります。
内出血の出やすい部分
ほうれい線、涙袋、目の下といった部位となります。
これらの部位は皮膚の薄い部分であるのと同時に、毛細血管が多い部分のため、内出血が出やすい部分となります。
患者様は、プチ整形という事もあり気軽な感覚でいらっしゃる事が多いため、部位によっては内出血の出る可能性もしっかりと説明する必要があります。
その様にすれば、患者様も治療内容やリスクをしっかり理解して、治療計画の予定も立てることが出来るでしょう。術後の患者様の満足や不満足の分かれ道として、医師がしっかり説明を行うという事がとても大事なのです。
内出血を極力減らすための工夫
次に、内出血を少しでも出ないようにするための、工夫を説明していきます。
まず、患者様にご理解を頂きたいのが、プチ整形は注射器を使って製剤を希望される部位に注入していきます。極力細い針を用いて治療をしますが、血管のある人の身体ですので針を刺す以上、多少なりとも出血をしてしまうのは仕方のないことなのです。
重要なのは圧迫止血です。
出血した時にいかに早く圧迫止血をして、内出血の広がりを抑えていくかという事です。
治療をする際、注射器を抜いた後そのままにしてしまうと、出血がとまらずに内出血がどんどん広がってしまう事があります。
『針を抜いた後に十分に止血をする』と、聞けば単純な様に思えますが、この小さな気配りが有るか無いかで内出血の出方大きくは変わります。
いかにドクターが気を配り、配慮して治療するかが重要なのです。
しかし、いくらしっかりと止血をしても、内出血が全く出ないとは言い切れません。
針を使用する治療である以上、内出血のリスクがあるという事はご理解をされた上で治療を受けられるとよろしいかと思います。
美容目的でキレイになるための施術をし、内出血が出ないようにしてほしいという患者様のお気持ちはとてもよく分かります。
私も、内出血が絶対に出ない方法があれば、即実行します。しかし、残念ながら100%内出血なく注射での治療を行うことは難しいのです。
内出血は失敗ではない
患者様にご理解を頂きたいのは、内出血は失敗ではないということです。内出血は必ず消えます。
内出血の経過として、施術当日よりも、翌日以降に目立ってくる場合が多くあります。
また、内出血は重力で下がる為、針を刺していない部分が紫色や黄色っぽくなる場合があります。しかし、それは決して失敗ではありません。
数日で薄くなり1週間〜10日もすれば完全に消えるものです。万が一、治療後に内出血が出てしまい悩んでいる方も、ずっと続くものではないので安心して下さい。
注入の内出血は、出ないように止血をしっかりとしてくれるドクターを選ぶとイイという事ですね☆
ただ、しっかりと止血をしても内出血してしまう部位などがあるのは、皆が知っておくべき事実だと思います!
でも、1週間ぐらいで必ず消えるってわかれば安心出来そうです♪
簡単・手軽ですぐに手が出せる治療だけど、そういったことも知った上で治療を受けるのが大事だってことがよくわかりました!
この記事で取り上げているヒアルロン酸注入・ボトックス注射の施術について、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
【ヒアルロン酸注入の施術(水の森美容外科 公式サイトへ)】
【ボトックス注射の施術(水の森美容外科 公式サイトへ)】
2017.10.02
お目元プチ整形口元周辺
注射自体はすぐ終わって、安心していたんですが、しばらくしていたら内出血になってしまいました。
注射をしたところと、注射をしていない部分まで内出血になっています(>_<) メイクでカバーしても隠しきれていません。 せっかくきれいになりたくて勇気を出して行ったのに、こんな事になってしまってショックです・・・。 早く治る方法があれば教えてください。